Photoscienceが強みとしている技術の1つに「非侵襲計測技術」があります。これは主にヘルスケアの分野で進んでおり、電極や針を刺すことなく、「非侵襲」で生体情報を測定する技術です。例えば採血せずに皮膚から血糖値やコレステロール値を測定するなど、痛みの伴わない測定方法として注目されています。弊社では「グルコース濃度測定装置」や「コレステロール濃度測定装置」の特許も取得しています。

また近年ではAGE（Advanced Glycation End Products：終末糖化産物）を測定することで体内年齢を推測することも行われています。これも非侵襲計測技術で行いますが、弊社でも近いうちにチャレンジしたいと思っております。

弊社の製品としては「非侵襲コレステロール・グルコース測定装置 CLE-100」が挙げられます。ATR法を使い非侵襲で測定しますが、男女差、年齢差、外部の温度湿度等による影響が大きく、高精度で測定する方法が課題として残っています。そのためにも多くの人の測定データを必要とします。

糖尿病の患者さんは採血による日々の血糖値測定が欠かせません。非侵襲計測技術により血糖値を測定できれば、患者さんはその苦痛から解放されます。このように社会に貢献できることは技術者としてこの上ない喜びです。血糖値については非常に難しい技術開発になりますが、会社としてこのようなチャレンジを続けて行きたいと思います。