鉱物反射率測定装置

1.概要
本システムは野外における資源探査を目的とした可搬型鉱物反射率測定装置です。光ファイバーを用い可視~近赤外領域のスペクトルを測定して鉱物の定性分析、定量分析ができます。バッテリー電源により自由に持ち運びが可能です。光源、分光器、電源等はひとつの筐体内に収納されます。スペクトル測定及びデータ処理はノートPCで行い、可視領域(VIS:400~900nm)、近赤外領域1(NIR-1:900~1700nm)、近赤外領域2(NIR-2:1700~2500nm)のそれぞれで表示可能です。また、可視領域から近赤外領域までの測定を一度に行うことができ、表示も可能です。

2.システム構成
本システムは以下の各装置により構成されます。
1)可視用(VIS:400~900nm)分光器
2)近赤外用(NIR-1:900~1700nm)分光器
3)近赤外用(NIR-2:1700~2500nm)分光器
4)直流/交流変換器
5)ハロゲン光源ユニット
6)測定用ソフトウエア
7)データ処理ソフトウエア
8)コントロール用PC
9)測定用プローブ
10)バッテリー
11)分光器・バッテリー収納筐体

3.各部の仕様と機能(ブロック図参照)

3.1 可視用(400~900nm)分光器


3.2 近赤外用(900~1700nm)分光器


3.3 近赤外用(1700~2500nm)分光器


3.4 直流/交流変換器

12Vバッテリーからの直流を110V交流とし、近赤外用分光器2台に供給します。

3.5 ハロゲン光源ユニット

1)12V20W
2)光ファイバーへの接続可能
3)電源

3.6 測定用ソフトウエア


3.7 データ処理ソフト

可視用分光器、近赤外用分光器で得られたスペクトルを統合してひとつのスペクトルとして表示します。

3.8 コントロール用PC

分光器の制御及びデータ処理を行うノート型PCです。

3.9 測定用プローブ

ハロゲン光源の光を試料に照射するためのプローブ、試料からの反射光を3つの分光器に導入するための3本のプローブの4分岐プローブ。

3.10 バッテリー
分光器の制御電源、ノートPCの制御電源、ハロゲン光源用供給電源として使用する高性能小型・軽量バッテリー。
12V急速充電器付

3.11 収納筐体
分光器・光源・バッテリー等を収納する筐体

鉱物反射率測定装置ブロック図
鉱物反射率測定装置ブロック図

ページ上部へ戻る